■ TA03R ■


〔組立てワンポイント講座〕

(2000/02/06)


 巷ではTRF414の発売が決定したり、TB01オンロードやTA04の発売がウワサされる中、TA03Fを購入しました。これまで培われたTA03のノウハウを投入(というか、いろんな書籍などからアイデアを拝借したり)して、組み立ててみたいと思います。(^^;

 これが、TA03の「組立てワンポイントの決定版」・・・かもね。(^^;
 (ちょっとウソ)



【デフギヤの組立て】


 まずは説明書の順番通りに、デフギヤから作成していきます。ただし、仮組みなのでグリスは付けません。ホントにただ組み立てるだけです。ただ9mmワッシャーだけはクリーナーで脱脂しました。


 次にネジを締めますが、いっぱいまで締めてから180度戻すと1番ブレが無く、軽く回るポイントとしてちょうど良かったです。但し、製品に個体差がある可能性もあるので、180度というのはあくまでも基準として、実際はデフギヤを回しながら戻す度数を決定したほうが良いです。

ネジをいっぱいまで締めて、180度戻す!



 ネジを締めたら、今度はジョントカップを取り付けて、デフギヤを右へ左へグルグル回します。10分ほど回すと、ギヤに当たりが出始め軽く回るようになります。

 試しに、まだ当たりをとっていない方を指で弾くようにジョイントカップを回してみると「シャッ、シャッ・・・」とあまり軽い動きはありませんが、当たりをとった方を同じように回してみると「シャーッ、シャーッ・・・」と軽く動くようになっていることが分かると思います。やった本人が1番ビックリしましたけど・・・。(^^;

軽く回るようになるまで、根気よく回します。

・・・前後の分で2個やらなくちゃイケナイので結構面倒ですけどね。(^^;



 2個のデフギヤの当たりがとれたところで再びバラし、中のギヤをクリーナーで拭きます。

 キレイに掃除したらテフロン加工します。使用するのは「HPI スーパーコーティング(金属用)」です。これをフタに付いた筆で塗っていきます。すぐ乾くのでスゴク便利ですよ。

 試しに1個分のデフギヤに塗り、組み立てて、ギヤを回してみたのですが、ベアリングの様に(というのはオーバーですが・・・(^^;)軽く回ります。効果は高いのでオススメです。

 ということで、テフロン加工が完了したら今度はグリスを塗ります。グリスはジョイントカップなどに塗るモリブデングリス(黒いグリス)を使い、再び組み立てたら完成です。



 中のギヤが完了したら、次は外のギヤを加工します。外のギヤは、パッと見ると何でもないのですが触ってみるとギヤの部分が端に行くほど上に持ち上がって、なだらかな「V」の字になっているいるのが分かります(下の画像のオレンジ線のようになっています)。

 ですので、この上に向いてしまっている部分をニッパーでカットします。カットする長さは3mm程です。カットしてから切り口をヤスリで磨いて滑らかにします。

 また、カットすることによって走行音も少し静かになるらしいです。

カット前

カット後



 そして、最後にテフロン加工を行います。樹脂用のテフロン剤は釣具店で購入しました。ムースタイプなので、布などに吹いてからギヤに塗り、乾いた布で乾拭きすれば完成です。

 出来上がりもスベスベになって良い感じですよ。(^^)



【カウンターシャフト&スパーギヤの組立て】


 カウンターシャフトに通すギヤとスパーギヤもデフギヤと同じく角を削ります。削り終えたらヤスリで形を整えます。



 ギヤを削り終わったら、グリスは付けずに、ギヤボックスに入れて当たりを取ります。デフギヤと同じく、10分ほど回せば、かなり動きが軽くなります。

 当たりが取れたらギヤボックスからギヤを取り出しクリーナーで掃除してからテフロン加工します。テフロン剤が乾燥したらセラミックグリス(白いグリス)を塗り、ギヤボックスへ組み込み、ネジを締めて完成です。

 ちなみに、このギヤボックスのネジも一杯まで締め込んでから、180度戻すと動きが軽くなります。




【バックプレートの加工】


 バックプレートを取り付けるとベルトがパンパンになり「付けない方が調子良いのでは?」なんて思ってしまいます。そこでバックプレートを削り、ベルトの張りを緩めてやりましょう。



  バックプレートのフロント側になる先端を0.5mmほど削ります。キツ過ぎても動作ロスになりますが、削り過ぎてもベルトの歯飛びを起こしてしまいますので「少し削っては取り付けて確認する」を繰り返しながら、慎重に進めます。


 ベルトの張りがちょうど良くなると、バックプレートが短くなった分、ネジ穴がズレてしまっていますので、バックプレートのネジ穴を広げてやります。ここも広げすぎには注意です。




【バンパーの作成】


 最後はバンパーの作成です。TA03のバンパーは小さく、フロントタイヤを守るほどの大きさがありません。そこでフロントタイヤまでしっかり守れるバンパーを作成します。


 バンパーは、3mm厚のカイダックバンパーから切り出します。切り出したら、シャーシへの取付穴を空けます。穴空けが完了したら、バンパーの下部分に1mm厚のワッシャーを接着剤で付けます。



 そして、シャーシへ取り付けます。先ほど付けたワッシャーがあるため若干上向きに取り付けられると思います。シャーシと平行に取り付けてしまうと、クラッシュを繰り返すうちにバンパーが下向きになってしまうのを防ぐためです。

クラッシュで下向きになってしまうのを防ぐため、上向きに取り付けます。

ちなみに、クラッシュを繰り返すとバンパーが上に持ち上がってきます。(^^;



 シャーシへ取り付けたら、ウレタン板からバンパーを切り出します。カイダックプレートのバンパーよりも1.5cmくらい大きいウレタンバンパーが理想の大きさだそうです。

 ウレタンバンパーを切り出したら、カイダックプレートのバンパーへ取り付けます。取付は、3mmの穴を空け、3ヶ所のネジ止めにしました。さらにグラスメッシュテープを巻いて固定すれば、さらに丈夫になりますよ。



 ノーマルと比べると、フロントを守れそうなバンパーになったことが分かっていただけると思います。

ノーマル

加工後




【完成!】


 と言うことで、無事に完成しました。

 ちなみにメカは、受信機がフタバR123F、サーボがフタバS9404、アンプがKO1200F、モーターが京商エクスピード23T(シングル)というセットです。



 購入したのは、TA03Fだったのですが、なんとなく、TA03Rにしてしまいました。(^^;

 また、03Fから03Rコンバートは「前後ギヤボックス、バスタブシャーシ、バックプレート、ドライブベルト」があれば作ることができます。




 【おまけTips】 

 テフロン加工はサスピンなどの金属パーツに塗っても効果があります。クリーナーで掃除してから塗ると、さらに効果がアップしますよ!

 



〔結論〕

説明書が親切丁寧で分かりやすい、さすが世界のタミヤ模型!!

でもね、ファイバーモールドAがどこにも売っていないのですが・・・。(^^;



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