チラノさんの

〔RC日記〕

〜特別編〜

「第2回ユザワヤGP参戦記」

(1999年10月24日)


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(夜明け編) 投稿日:10月25日(月)17時50分44秒

<6:58>
朝の眩しい光が俺を優しく包む・・・
7:00にセットした目覚ましはまだ鳴っていない。
何だかちょっと嬉しい気分。

今日は待ちに待った「吉祥寺ユザワヤGP」の日だ。
この日のために、「TA03R元はる」を日々鍛えていたのは周知の事実だが、
その努力が、走りに反映されていないのもまた事実なのである。(--;

さて、朝食だ。

「チン!」
「ペリッ!」
「クルクル!」
「パホッ!」
「ガサガサ・・・」
「ペロッ!」

モグモグモグモグ・・・・・

ここで問題

フランスの首都といえばパリですが、
私は朝食、何食べたでしょう?

正解者の中から抽選で一名の方に、
ロマン輝くエステールより「割れたTFハブキャリア」をプレゼント。

どしどしご応募下さい。

そんなこんなで朝食を終え、身支度に取りかかるのであった。

             「また、朝食だけで1話終わってもうた・・・」と嘆きつつ、
             次回、「川崎からの物体X編」へ続く。


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(川崎からの物体X編)  投稿日:10月25日(月)19時07分14秒

<9:00>
出かける用意をしていると、突然私の携帯が鳴った。
ブルブル震えるその携帯を、おそるおそる手に取ると、

「どうも未明です。吉祥寺、もう着いちゃいました。」

えっ!!めちゃ早っ!
予定の集合時間まで30分以上あるのに・・・気合い入ってるなぁ。

<9:15>
寮を出発。
途中のカメラ屋で「スーパーブロアー」なる
空気パフパフを買う。(←ユザワヤはコンプレッサーが無いので)

<9:25>
久我山駅に到着。
「川崎からの物体X」ヤンセン氏は、まだ出現していないようだ。(^^;

<9:30>
駅の向こうより、某噺家風のヤンセン氏が舞い降りた。
進和のバッグを重そうに持ち、近づいてきた。

「いや〜、重い重い。手が痛いよ〜」

そう言って広げたヤンセン氏の手の色は、
クリスマスの思い出のように白かった・・・・(←著者、壊れ気味)。

なにはともあれ、吉祥寺に向け出発じゃ〜!!

 
          「未だ、久我山から脱出してないじゃないか〜・・・・」
          「ちっ!気づかれたか・・・」
          次回「地獄の席取り黙示録(前編)」へ続く 


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(試験に出る朝食編) 投稿日:10月26日(火)16時21分11秒

今度の期末テストで出すからなー。
ちゃんと聞いとけよー。

こらっ、そこ! 授業中にコネクターの抵抗を計っているんじゃない!

こらー!そこの三人。何をおしゃべりしているんだー! 
何? バナナがおやつかどうか、だと? おやつだー!!

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(問題)

  フランスの首都といえばパリですが、
  私は朝食、何食べたでしょう?

(回答)

  今回の問題は、難しかったねぇ。

「フランスの首都といえばパリですが・・・」

 ここは引っかけ。
 見事引っかかった生徒が2人ばかりいたぞ。本番では気をつけろよー。

「チン!」  ・・・言わずと知れた電子レンジの音ですな。

「ペリッ!」 ・・・ラップを剥がす音ですな。

「クルクル!」・・・先週の伊豆旅行でお土産として買った
         「めんたいイカ塩辛」の瓶詰めの蓋を開ける音。

「パホッ!」 ・・・会社の人の香典返しでもらった「白子海苔」の
          缶を開ける音。

「ガサガサ」 ・・・缶から海苔の袋を出す音。

「ペロッ!」 ・・・海苔の袋を切る音。

ここで問題となるのは、「何をレンジで暖めたか?」ということになるね。
おかずが「イカの塩辛」と「海苔」だからねぇ・・・

 いなり寿司? ノンノンノンノン

ここは、自ずと「白飯」で決まり!

・・・というわけで、「白飯」「めんたいイカ塩辛」「白子海苔」が正解でした。

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■ 第2回ユザワヤGP参戦記(地獄の席取り黙示録(前編)) 投稿日:10月26日(火)18時10分40秒

<9:35>
無事、吉祥寺駅に到着。

駅のホームを改札へ向かい歩いていくと、
改札の向こうに吉祥寺のお洒落な雰囲気とは一線を画す、
四角い黒の箱とでかいバッグを持った集団がたむろしていた。

特殊作戦部隊の集結である。

浜1等兵(*1)の情報によると、
3F入口は敵の警備が厳しく(*2)、潜入困難らしい・・・
1F正面入口に場所を移し、作戦を練る(*3)こととした。

1Fに移動した特殊部隊が目にしたものは・・・

敵軍の作戦部隊(*4)の長蛇の列であった。
作戦遂行の厳しさを感じさせた。
10時の開店を静かに待つ(*5)ことにした。

                      

*1:中1の浜君。
   オヤジ達は、クラスメイトの「RC娘。」の方が興味あるらしい。
*2:せっかく並んでいても、店員に、1F正面入口に場所を変えるよう
   言われるらしい
*3:うだうだおしゃべりする事
*4:他の出場者の人達
*5:RC談義にハナを咲かせる事。
   数十秒に一度は「どひゃどひゃ」という笑い声があがる。

                                 後編へつづく


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(地獄の席取り黙示録(後編)) 投稿日:10月26日(火)18時49分31秒

<10:00>
全員に緊張が走る。
店員の挙動が気になる。

ゲートオープン!

列の一番前にいた常連のおっちゃんが一気に階段を駆け上がる。
それに続くように、列が店内に吸収されていく。我々もそれに続く。
入店と共に、エスカレーターに向かう。

し、しかし、ここで、不測の事態が!!
なんと、特殊おばさん部隊の「のほほん攻撃(*1)」にあってしまったのだ。

「な、なぜだ! なぜ、このおばさん部隊は我々より早く入店しているんだ!」

あまりの遅さに業を煮やした我々は作戦の変更を余儀なくされた。

3Fより、ヤンセン氏以外の隊員(浦野Brs. おまた氏 チラノ)は階段を
上がることにした。

階段を一気に駆け上がる・・・駆け上が・・・駆け・・・・

「ひ、膝が〜・・・・・足が上がらん・・・・・」

後方で、おまた隊員が壮絶な死を遂げている(*2)のが見えた。
し、しかし、骨を拾っている余裕は無い!

必死の思いで屋上へと向かう。

膝が・・・ふくらはぎが・・・

私の体力が底をつくギリギリで、何とか屋上にたどり着いた。

ガクガクの足を引きずりつつ、6人テーブルを何とか確保した。

「ゼエ、ゼエ、ゼエ、ゼエ・・・・・・や、やったぞ・・・・
 席取ったぞ・・・・ゼエ、ゼエ・・・」

薄れゆく意識の中で、あたりを見回すと、な、なんと!
ユニコーン氏が涼しい顔でテーブルを確保しているではないか・・・

「直行EVの方が早かったです。」

ホセ・メンドーサと戦った矢吹ジョー並みに
意識が遠のいたのは言うまでもない・・・

*1:一足速く入店したおばさん連中がのんびりとエスカレーターに
   乗っているため、一向に前に進めないこと。
   不幸なことに、ユザワヤのエスカレーターの幅は一人分しかないのだ!

*2:コケてました。(^^;

         これがホントにRC関係の日記なのだろうか?・・・・
         疑問を残したまま、次回「予選編」へ続く
                      ↑
                    違うかもしれん


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(練習走行編) 投稿日:10月27日(水)18時00分44秒

綿密な作戦が功を奏し(*1)、席確保の成果は以下のようなものであった。

6人テーブル  ×2
4人長テーブル ×2

我々が総勢8名であることを考え、4人長テーブル×2に陣地を張る事とした。

ドライバーズミーティングが始まる11時までは練習走行が可能である。
車検をサッサと済ませ、練習走行に臨む。

何の参考にもなりませんが、自車のセッティングをば・・・

////////////////////////////////////////////

シャーシ:TA03R元はる
タイヤ :ファイバーモールドA(インナーフォーム)
     ホイルはキリリとカーボン混入タイプで足下をエレガントにコーディネイト。
モーター:ジョンソン
アンプ :LRP F1 bullet
ダンパー:スーパーローフリ   オイル  :#400(前後とも)
                スプリング:(前)青ショート
                      (後)黄ショート
                スペーサー:太いの入ってます。何ミリかは知らん。
車高  :計ってません(^^;
キャンバー :確か、前後とも−1度だった記憶が・・・
その他 :前後ギアデフ(ハードグリス封入)、トルクスプリッター

////////////////////////////////////////////

ここで、問題になるのがギア比であるが、とりあえず23Tのピニオンで走ってみることに・・・

ファイバーモールドタイヤがどの程度グリップするのか非常に不安(*2)であったが、
走ってみると以外とグリップするので一安心。
ストレートスピードは、一緒に走っていたヤンセン氏より少し遅いが、
この辺は、2回の予選でギア比変えて様子を見ればいいだろう・・・

1パック走行を終え、ピットテーブルに戻り、
レース開始を静かに待つ(*3)ことにした。

*1:実は、臨時のピットテーブルが用意されていた。

*2:実は、タミヤのFMタイヤは初体験なのである。
   不安なので、FMのBタイヤも2本用意していたが使うことはなかった。
   もしかしたら、一生使わないかもしれない・・・・

*3:しつこいようだが、RC談義にハナを咲かせる事である。


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(予選編) 投稿日:10月27日(水)19時29分14秒

<11:00ちょい過ぎ> 
開会の儀&ドラミ

ユザワヤ店長の開会の挨拶(*1)の後のドラミにて、衝撃の事実が告知された。

なんと、「AMBは使わない、計測は6人のおっさんが手で計測をする」というのだ。
しかも、予選は「ベストラップ方式」から「3分の周回方式」へ変更された。

「ちょっと、ちょっと、聞いてないよ〜」

風化しかけたダチョウ倶楽部のギャグは脳裏をかすめる。

ドラミの後、予選の組み合わせが発表された。

私はというと・・・おっ!? 予選一組目じゃねぇか。
しかも、同じ組にヤンセンさんも浦野JrさんもKiyoさんもいる。
6人中4人がAORc関係とは・・・

予選開始前に、他の2人の人にも「宜しくお願いします!」と一礼し、
レースの臨むAORc軍団であった(*2)。

<予選一回目>

まずまず良い感じである。他車に絡むことなくレースは終わった。
ストレートの伸びが足らない気がする。次のヒートはピニオン一枚上げよう(*3)。

<予選2回目>
・・・のはずが、おっさんの計測ミス(*4)により予選一組目はやり直しとなった。
まあ、良い。いろいろ試せる。
早速ピニオンを一枚上げ、臨む。
「ガン!」「ガシャ!」「ドカッ!」「ゴロゴロ・・・」
んー・・・・無念。

<正真正銘予選2回目>

ピニオンは24Tのまま。
「ガン!」「ガシャ!」「ドカッ!」「ゴロゴロ・・・」
んー・・・・無念。。。。

結局、予選では一回もヤンセン氏の前には出れなかった・・・

*1:実は初めてユザワヤ店長を見た。
   挨拶は誰も聞いていないことは書くまでもないだろう・・・

*2:AORcは、レースの結果よりもマナーを重んじる心美しき集団なのだ。
   決して、「こうしておけば、抜くときにササッと譲ってくれるだろう」
   と考える腹黒い集団ではない。

*3:レース自体の描写が少ない等と考えてはいけない。
   レーサーはレースに集中しているため、まわりが見えないのである。
   決して、お腹が空いてきたので早く帰りたいわけではない。

*4:浦野Jrさんの公式タイムが2分59秒なのである・・・3分レースなのに。
   浦野Jrさんが計測員のおっさんをボコボコにしたかどうかなんて私は知らない。

               さてさて、遂に始まる「決勝編」は、長ーーーーーいCMの後すぐ!!


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(決勝(前編)) 投稿日:10月28日(木)18時05分09秒

<14:15>
昼食に間に決勝の組み合わせが発表されていた。
どれどれ・・・私は何処かいな??

すると、Cメインの一番目に名前が載っているではないか。
んー、最近ニセポールポジションが多いなぁ・・・

気になるヤンセンさんは何処かいな?
私より速かったから、AorBメインということになるよね。
Aメイン、Bメインと見てみるが、名前が無い。

「はて????」

下の方に目をやると、何とCメイン3番手の所に発見!!

「なぜじゃ!なぜ、私より後方なのか?(*1)」

・・・まっ、いいや!(^^;(*2)
なにはともあれ、決勝だー!!!

決勝に向け、悩みが一つ。ピニオン何枚にしようか?

24T:ストレートの伸びは良いんだよなぁ・・・
    でも、熱ダレがなぁ・・・

23T:熱ダレ考えると、こっちだよなぁ・・・
    でも、ストレートがなぁ・・・

ヤンセン氏はどうするか聞くと、23Tらしい。
んー・・・私も23Tにするか。
でも、ヤンセン氏と同じでは絶対に勝てないしなぁ・・・

24Tにするか!でもなぁ・・・

悩みは尽きぬチラノであった。

*1:「計測員マジック」としか言いようがない。
   加えて言うなら、予選で私と同一周回だったはずの浦野Jr氏は、
   私の2周遅れになるという「ツムラ計測員イリュージョン」の罠に陥っていた。

*2:抗議をしたところで変わることはないのだ。
   決して、人事だからどうでもいい訳ではない。

                              後編へ続く


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(決勝(後編)) 投稿日:10月29日(金)18時57分03秒

決勝は「例の計測員」の人数が6人のため、6人ずつのレースとなる。
しかも「例の計測員」が手動で計るので、20周の周回レースとなった。

下位メインからスタートしてゆく。
段々と自分の決勝の番が近づいてくると、心臓はバクバクしてきた。

一つ前のDメインが始まる直前、
Eメインでトップを快走したユザワヤの常連のおっちゃん(*1)が私に言った。

「いや〜、予選、失敗したよ。やっぱ、ピニオンは24Tが正解だった。」

えっ!?

し、しまった〜。私は悩みに悩んだ末、23Tを選択していた。
換えようか? し、しかし、交換している時間はない。
イヤーな汗をかきながら、お立ち台へと向かう。

「スタートダッシュを決めてやる!!」

全車がグリッドに並ぶ。緊張の一瞬・・・・

オフシャルが旗を振る!(*1) スタート!!

トリガーを引くが、マシンが前に出ない。
ススーっとヤンセン氏のマシンが私のマシンのインを突く。

「いきなり抜かれてもーた!」

後ろのマシンも熱くプッシュしてくる。苦しい戦いだ!

3番手のマシンが横に並ぶ。こっちも負けずに張り合う。

ガシャガヤーン!!

2台が絡み合う!トップのヤンセン氏は逃げる。(*3)

このクラッシュの影響で4位に落ちる。
更に、一台抜かれ5位に転落。

最後の砦は何とか死守したが、なんだか切ない・・・・・

ヤンセン氏は、余裕(*4)のトップゴール!!!
私の隣で回っていた(*5)。

*1:彼もまた「ツムラ計測員イリュージョン」の罠にかかった一人であった。

*2:何もかもが「手動」なのだ!

*3:実は、ヤンセン氏を優勝させるための「チームオーダー」が出ていたという事実は
   案外知られていない。無論、私も知らない。

*4:あくまで推定である。
   何しろ、この日は一度もヤンセン氏の走る所をちゃんと見ていないのである。
   だって、練習走行から決勝まで、ずーーーーっと一緒だったんだもん。

*5:この日は良く回っていたようだ。
   オスカー・ヤンセン氏がチューニングしたのかもしれない。

            
            「えっ!あの人にあんなものが!?・・・」
            怒濤の「大抽選会編」はこの後すぐ!!


■ 第2回ユザワヤGP参戦記(大抽選会編)  投稿日:10月29日(金)19時08分43秒

参加人数60名。
その中で、AORcは9人。

AORc関係者に当たる確率は、・・・9/60で・・・えー・・・まあ、高いパーセンテージである!!
しかも、賞品は10個あるので、それを加味すると・・・うー・・・まあ、非常に高い確率で当たるわけだ。

抽選会はドキドキものである。
祈りながら、成り行きを見守る。

「あぁ」「おぉ」「ん・・」「くっ」「あちゃ」「なに!」「えぇ!」「なんと!」「うりゃ!」「うおー!」

AORc全滅・・・(ToT)

あぁ、賞品よ、何処へ・・・
                                 〜完〜


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